隣で目を閉じている人は規則正しい呼吸を保ち、時折動く唇は、時に言葉を刻みそうな動きだったり、夢を見ているのか小さく笑みを浮かべているように見えるときもある。
そんな唇の動きを目にしたときはつい、訊ねてみたくなるときがある。
「何を言いたいんだい?」「どんな夢を見ているの?」って。
そんな時、僕はその唇に軽く触れて答えを探してみる。
触れた唇は安心感を含んだぬくもりで、ともすればそのぬくもりをもっとほしくなる。
でも、その寝顔に僕はちらっと出た悪戯心をすぐに引っ込ませ、再び答えを探し出した
でも、同時に僕のその答えは僕の想像でしかないけど、安らかな寝顔は僕にヒントを与えてくれるんだ。
唇が触れたとき、ベッドのそばにある小さな灯りがそのヒントをみせてくれるから。
きっと僕が想像する答えは朝その唇が明らかにしてくれる。
目を輝かして見つめながら。
でも、そんな表情を朝から見せられたらもしかしてそんな言葉を言わせないでしまうかもしれないよ。
そんなことを思いながら僕はもう一度唇におやすみのしるしを残して目を閉じた。
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